2005年8月14日 (日)
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今週の格言
厳しい手は続けることに意味がある


義行 今日はいよいよ互先で三間の中央に打ち込まれた時の対策を勉強するよ。予習はして来たのかな?

ひろみ は~い、任せておいて!と言いたいところだけれど今回は正直、自信がないのよね・・・

義行 珍しく弱気だね(笑)白△の打ち込みは互先では無理な手かそれとも当然の一手、どちらだと思うかい?

ひろみ もちろん無理な手だと思うわ。だから黒aやbのような置碁向きではなく黒1と一番厳しい手を打たないといけないのよね?

義行 その通りだよ。白は当然白2と出て来るよね。そこで黒はどう打つ?


ひろみ そこが問題なのよね。出来れば黒は白2のところにハネたいのだけれど切られるのが心配だし・・・最初に黒△と厳しい手を打ったのだから次は黒1と安全な手を選ぶのはどうかしら?右下が大きな模様になるから黒が良さそうよ。

義行 白2黒3とノビると確かに右下は、大きくなりそうに見えるよね。でも白4と封鎖されたらどうするの?

ひろみ 黒5と生きるくらいかな。

義行 そこで白6と打たれたら黒7の守りは仕方ないよね。すると白8に躍り出されて・・・

ひろみ 右下はガラガラと言う訳ね。黒はどの手が悪かったのかしら?

義行 最初に黒△と厳しい手を打っておきながら次に黒1と安全な手を選んだことが良くなかったのさ。これでは腰砕けだね。厳しい手は一手だけでは何の意味もなく、続けることに本当の意味があると覚えておこう。


ひろみ という事はここは怖くても黒1とハネなければいけないのね!

義行 そう、それが正解!白が白2と逃げて来た時の打ち方は知っているよね。

ひろみ これは9子局の打ち込み(NO.69)の時に予習してあるから大丈夫よ。黒3黒5とツケノビて行くのでしょ!

義行 これまた正解!直接打ち込んで来た石を攻めるのではなく上辺の白にもたれて行くのが上手な攻め方なのだよ。白6のノビには・・・


ひろみ 黒1とオサエる一手!

義行 やっぱりわかってないな~9子局ならそれでOKでも互先では白2が大きいので黒が悪くはないと思うけれど、これでは決定打にはならないよ。今週の格言をもう忘れちゃったのかな?

ひろみ そうか、黒1は安全だけれど最強ではないからいけないのね。

義行 格言の意味をわかってくれたかな?最初に厳しい手を打っても後が続かないと、かえって悪手になることもあるからね。大切なことは、たまに厳しい手を打つことよりも平均した厳しさの手を打ち続けると言うことなのだよ。


ひろみ 出来の悪い妹でゴメンね。でももう大丈夫、黒1と相手に隅も与えないように頑張ってみるわ。

義行 白2のマガリには?

ひろみ 直接、白を押さえ込むのは無理みたいね。先週と同じ要領で黒3黒5と二子にして捨てるのはどうかしら?

義行 よくわかっているじゃない!さすが僕の妹だね。白は白4白6と取るよりないけれど、ここで黒の決め手は?

ひろみ 先週の復習ね。え~と、両方の白に利いている場所は・・・わかったわ!黒7が良さそうよ。白は白8にツグしかないから黒9で上手く封鎖が出来そう。

義行 バッチリだね。先週のことをちゃんと理解してくれていて、お兄ちゃんは嬉しいよ(涙)

ひろみ もう、大袈裟なんだから。でも褒められて私も嬉しいわ。ところで白が白△に来てくれずいきなり白2とハネて来たらどうすれば良いの?他にaやbと打たれるのも心配だわ。

義行 了解、じゃあ対策は次回に教えてあげよう。来週も「厳しい手は続けることに意味がある」の格言を忘れないようにね。

ひろみ は~い。